大腸がん|大通り胃腸内科クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

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大腸がん

大腸がん|大通り胃腸内科クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

         

2023年12月15日

大腸がんとは何か 

大腸がんは、大腸の内壁が変性し、異常な細胞が増殖した状態を指します。大きさが進行すると、体内の他の臓器に転移したり周囲の組織に浸潤する可能性があります。大腸がんは他のがんと同じように進行度やステージにより、症状や治療法は異なります。世界では毎年約120万人が大腸がんと診断され、その要因は食生活や遺伝、年齢など多くの要素が関与します。

 

大腸がんの発生メカニズム 

大腸がんの発生メカニズムについて説明します。多くの場合、ポリープを経て大腸がんが発生すると考えられています。まず大腸の粘膜細胞が変異を起こすところから始まります。そして、この変異細胞が次第に増え、ポリープという変異細胞の塊を作り始めます。このポリープ自体は良性の事が多いのですが、何年もの間、大腸の粘膜に存在することでさらなる変異を起こすことで悪性化するといわれています。 

この過程は一般的に数年かかるといわれています。悪性化した細胞は、大腸壁を超えて広がり、リンパ節や血液を通じて体の他の部分へと拡がることがあります。これが転移と呼ばれ、大腸がんが進行・悪化するときに起こります。大腸がんが発生するのは、前がん病変であるポリープが発生してから年単位のタイムラグがある事が多いので、早めにポリープを治療する事が大腸がんを最も予防する方法の一つといえるでしょう。

当院では、内視鏡治療の経験豊富なスタッフが日々検査・治療を行っております。
平日が忙しいビジネスパーソンの方々も気軽に受診できるよう、土日も検査を行える体制を整えております。検査希望の方は下記リンクもしくはお電話でお問い合わせください。

 

大腸がんの早期発見とは 

大腸がんの早期発見の重要性について説明します。大腸がんは他のがんと比べて進行がゆっくりであることが多く、初期段階では特有の症状が出ることが少ないため、早期発見が難しいです。しかし、早期発見により、根治率は格段に上がります。そのため、潜在的な大腸がんを見つけることが重要となり、大腸がんの検査が推奨されています。 

具体的には、40歳以上の人は毎年1回の便潜血テストを受けることを勧められています。また、多くの大腸がんは大腸ポリープから発生するため、内視鏡による大腸ポリープの除去も重要な予防策です。そして、遺伝的な要因がある人はさらに早期から大腸検査を検討した方がよいでしょう。 

大腸がんのリスク要因 

大腸がんに影響を及ぼす様々なリスク要因が存在します。赤身肉・加工肉や飲酒、喫煙などはできるだけ避けましょう。過度になると大腸がんのリスクを上げます。 食物繊維や果物、野菜などの大腸がんを抑制する効果があるものも報告がありますが、積極的摂取による発生率減少は報告されておりません。

また、肥満や運動不足もリスク要因となります。そのほか、年齢が50歳以上、大腸ポリープの既往歴、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)、家族に大腸がんの患者がいる等も考慮すべきリスク要因となります。これらのリスクに注意し、生活習慣の見直しや定期的な健康診断を心がけることが大切です。 

大腸がんの症状と初期徴候 

大腸がんは、初期段階では症状がほとんど現れないことが特徴です。ゆえに、早期発見が難しいのが現実です。しかし、いくつかの症状を知っておくことで早期の治療に繋がる場合もあります。このような症状は大きく分けて下腹部痛、排便の異常、体重の減少、体力の低下、などとなります。今回は、大腸がんの症状と初期徴候についてより詳しく探ります。

 

大腸がんの普段見過ごされがちな症状 

大腸がんの初期症状として一番よく知られているのが、下腹部痛や血便です。しかし、日常で起こる腹痛と大腸がんの腹痛を見分けるのは困難です。何故なら、大腸がんの腹痛はひどい痛みを伴うものではなく、たいていは鈍痛や不快感程度なのです。これらはストレスや食事の影響によるものと勘違いされることが多いです。 

また、大腸がんでは排便の変化が見られる場合があります。かすり便や鉛筆便といった便の変化、または下痢と便秘を繰り返すイレギュラーな排便も警告信号かもしれません。しかし、これらの症状も忙しさや食生活の変化によるものと過少評価されがちです。 

大腸がんの警告信号 

体重の減少や体力の低下も大腸がんの可能性を示す重要な警告信号です。食欲が減退し、食事量が減少すると、体重が落ち、全身の力が落ちる傾向があります。また、全身疲労や怠ける感覚、息切れ感が出てくることもあります。 

さらに、初期段階であっても便に血が混じる場合があります。鮮血や黒い便が出ることがあり、これが繰り返される場合、大腸がんの可能性が高まります。ただし、これらも単なる肛門の切れ痔や血栓症と間違えられることが多いため、注意が必要です。 

大腸がんの初期徴候と対策 

大腸がんの初期徴候に対する対策として一番重要なのは、定期的な検査を受けることです。特に、50歳以上の方は毎年の健康診断を欠かさず受けることを強く推奨します。 

食生活の改善も大切です。野菜や果物をたくさん摂る一方で、肉類や脂っこい食事の取りすぎを避ける必要があります。また、適度な運動を行い、体重を管理することも大切です。 

何より大切なのは、自身の体の変化を常に観察し、異常を感じたら適切な専門医に相談することです。早期発見が最善の対策であり、生存率を高めます。 

実際に大腸癌から出血している様子

大腸がんのステージと進行度 

大腸がんは、その発展段階によってステージに分けられます。このステージが示すのは、がんの進行度であり、治療方針を決定する重要な指標となります。初期から末期まで、ステージ0からIVまでの段階に分けられ、その度合いは分子生物学的特徴や顕微鏡的構造、浸潤の広がり、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無などにより評価されます。ガンの拡大とともに、ステージが進行することは、予後や治療結果の視点からも重要です。 

大腸がんの進行度とその意味 

大腸がんの進行度は、ステージ0からIVまでの5段階に分類されます。ステージ0はがんがまだ初期段階で、大腸の内側の粘膜層に留まっている状態を指し、ステージI、II、IIIは大腸壁への浸潤やリンパ節への転移の有無で評価されます。ステージIVは、肝臓、肺、骨など遠隔転移が見られる末期です。ステージが上がるほど予後が悪くなり、治療の選択肢も狭まります。したがって、定期的な健康診断や適切な治療開始が早期発見と予後改善につながります。

 

大腸がんのステージ別治療 

大腸がんの治療は、進行度により異なります。ステージ0やIの初期段階では、内視鏡や手術による切除が主な治療法となります。ステージII、IIIでは、手術の前後に化学療法や放射線治療を組み合わせた治療が行われます。これらの治療は、がん細胞の残存と再発を防ぎつつ、より良い生活を保つために重要です。一方、ステージIVの場合、遠隔転移が見られるため、手術による切除が難しく、化学療法や分子標的薬などの全身治療を中心に治療が進められます。

 

内視鏡検査の重要性 

現代社会において、臓器の異常や病気の早期発見は生命を守る上で極めて重要な役割を果たします。その一方で、内部の異常を発見するのは容易なことではありません。そこで重要となるのが「内視鏡検査」の存在です。高度な技術と検査装置を駆使し、私たちは自身の健康状態をより詳しく、より確実に把握することが可能となります。 

なぜ内視鏡検査が大切なのか 

内視鏡検査の大切さはその精度と突出した有用性によります。身体の中を直接視することで、病気の初期段階での発見や早期治療に繋がるのです。具体的な例としては、胃や大腸などの消化器系のがんの早期発見が挙げられます。さらに、内視鏡検査はただ検査するだけでなく、異常部位の細胞を採取し生検することで、より詳細な病状の解析が可能となります。 

また、内視鏡検査は患者様自身の安心にも繋がります。画像診断だけでは確証が持てない場合や、不安を抱えたままになることがありますが、内視鏡検査により直接確認することで、的確な判断が可能となるからです。 

内視鏡検査の手順と結果の読み方 

内視鏡検査は大きく分けて、検査前の準備、検査中、検査後の3つのステップに分けられます。検査前には食事制限などがあり、検査中には患部を詳細に観察します。検査後は結果を医師から説明されます。 

一般的に患者様自身が結果を理解するのは難しいかもしれません。それゆえ、疑問点や不明点がある場合は遠慮せずに医師に尋ねることが重要です。適切な情報を得ることで、不安を減らし、適切な治療に進むための一助となります。 

内視鏡検査のリスクと予防 

内視鏡検査は非常に便利とはいえ、リスクも存在します。例えば、器具の挿入による痛みや不快感、稀に起こる出血や穿孔などの合併症があります。しかし、これらのリスクは適切な操作と管理により最小限に抑えられます。 

また、事前の十分な説明と同意取得、患者の身体状況への配慮、適切な麻酔導入など、医療チーム全体の労力によって予防されています。それ故、内視鏡検査を受ける際は、自身の健康状態を正確に申告し、医師の指示に従うことが安全な検査に繋がるのです。 

大腸がんの早期発見と内視鏡検査 

大腸がんは日本人に多く見られ、毎年多くの方がこの病気で亡くなっています。大腸がんは早期発見すれば治療可能な疾患であり、早期に発見して治療を行うことが、より良い治療結果に繋がるのです。そのために有効なのが内視鏡検査です。内視鏡検査により体内の状態を直接視覚的に確認できますし、異常があればその場で組織を採取し、詳細な検査を行うことも可能です。 

大腸がん早期発見のための内視鏡検査 

大腸がんが最も早期段階で発見できるのは、主に内視鏡検査のおかげです。内視鏡検査は、内視鏡という細長い管を体内に挿入し、その先端についているカメラで大腸の内部を詳細に観察します。その利点は、カメラによって細かい部分まで見ることができ、大腸の壁にできたポリープや良性の腫瘍など、早期の大腸がんも発見することが可能です。さらに、同時にポリープなどを除去することも可能で、早期治療に繋がります。 

早期大腸がんの内視鏡診断 

内視鏡検査では、発見したポリープや腫瘍の組織を採取し、詳細に検査します。これを生検といい、この結果が大腸がんの確定診断になります。確定診断がつくことで早期の適切な治療を行うことができ、治療の成功率を大きく向上させます。早期大腸がんの治療は、手術や放射線療法などが有効であり、再発防止のため定期的な検診も必要となります。 

大腸がん予防のための定期的な内視鏡検査 

大腸がんのリスクを低減させるためには、定期的な内視鏡検査がおすすめです。特に50歳以上の人にとっては、大腸がんの予防策として定期的な検査が推奨されています。大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんどないため、予防の一環として内視鏡検査を定期的に行うことが重要でしょう。また、早期治療が可能な状態であれば、取り除くことができる可能性が高まります。そのため、定期検査や生活習慣の見直しは大腸がん予防にとって不可欠な要素なのです。 

大腸ポリープとは

内視鏡検査後のケア 

内視鏡検査は、患者様には多少の不快感を与えることがありますが、フィードバックが即時に得られる利点があります。しかし、検査が終了してもケアは終わりではありません。ホームケアや食事、運動に気を付けなければなりません。以下では、内視鏡検査後の注意点と症状、期待される結果について詳しく解説していきます。 

内視鏡検査後の注意点 

内視鏡検査後は、検査が無事に終わったと安心する暇もなく、すぐに注意しなければならないことがいくつかあります。まず、検査後すぐは飲食しないことが推奨されます。麻酔を使用した場合は麻酔が完全に切れるまでの間は病院内に残る必要があります。また、車の運転や機械操作は麻酔の影響で注意力が散漫になってしまうため避けるべきです。 

大腸カメラ後は、体への負担を考慮して、激しい運動も避けるべきです。油っこい食事や冷たい飲食物は、胃腸を刺激するため控えるべきでしょう。万が一、激しい痛みや出血、吐き気などが持続する場合は、すぐに医療機関へ連絡することが必要です。

 

内視鏡検査後の症状と対策 

内視鏡検査後、胃や腸の軽度な痛み、吐き気、嘔吐、腹部の空気感などの症状が出ることがありますが、これらは一時的なもので、通常、数時間から一日で回復します。検査後すぐに水分補給をし、休息をとることがおすすめです。 

しかし、もし激しい腹痛、出血、熱が出るなどの症状が見られた場合は、可能な限りすぐに医師に連絡して対応を仰ぐことが重要となります。特に、検査後48時間以内に生じた出血や疼痛は深刻な状況を示す可能性があります。 

期待される内視鏡検査後の結果 

内視鏡検査後的確な診断を得るためには、適切なアフターケアが重要となります。患者と医師の両者が検査結果に対する理解を深め、続きの治療やケアに移行するため、医師とのコミュニケーションを大切にすることが重要です。 

正常な結果であれば、安心して生活を続けることができます。特に目立った変化がなければ、定期的な健康診断を行いつつ、日常生活に戻ることができるでしょう。しかし、異常が見つかった場合、早期治療により予後の改善が期待されます。内視鏡検査は、そのような病気発見の一助となり、早期発見、早期治療を可能にします。 

大腸がんの予防と生活習慣改善 

大腸がんは予防が重要な疾患の一つです。着実に増え続ける患者数は、私たちの生活習慣や食事と密接に関わっています。予防方法としては、生活習慣の改善を心掛けることが評価されており、健康体を保つと同時に大腸がんリスクを軽減する可能性があります。 

大腸がん予防のための食生活 

食生活は大腸がんの予防に大きく影響します。まず、野菜や果物をたくさん摂ることがあります。これらに含まれる食物繊維が、大腸内の健康維持に役立つためです。また、飽和脂肪酸の多い動物性脂肪が多い食生活よりも、オリーブオイルやアボカドのような不飽和脂肪酸を豊富に含む食品を選ぶことも大切です。さらに、適度な運動とともに食生活を見直すことで、大腸の働きを良くし、がんのリスクを下げることが期待できます。 

運動を通じた大腸がん予防 

適度な運動は大腸がん予防に非常に効果的です。運動によって腸の動きが活性化されて蠕動運動が活発になり、便通が良くなるからです。また、運動は全身の血流を良くし、免疫力を高める効果があります。これにより、がん細胞を排除する働きが強まるのです。 

ストレスと大腸がんの関連性 

ストレスと大腸がんの関係性も見逃せません。ストレスは自律神経を乱れさせ、腸の働きに悪影響を及ぼす可能性があります。特に、ストレスが長期化すると腸の蠕動運動が乱れ、便秘や下痢といった症状が現れることもあるのです。よって、ストレスを溜めず、適度に解消することが大腸がんの予防になるでしょう。

大腸がんを克服するためのメンタルケア 

大腸がんを克服するためには、身体的な治療だけでなく、精神的なケアも欠かせないものとなります。病気に直面した時、多くの人が心に不安を感じ、それが改善の妨げとなることがあります。それを解消し、前向きな気持ちで治療に取り組むために、診断後の心のケア、治療中のメンタルヘルス、家族とのコミュニケーションの重要性などに目を向けることが求められます。

 

診断後の心のケア 

初めて大腸がんの診断を受けたとき、恐怖や不安、混乱といった感情に襲われます。この激しい感情の波を抑えることが、まずは必要となります。気持ちを落ち着けるためには、医師や看護師からの詳しい説明を受け、病状や治療の進行について理解を深めることが大事です。心の混乱が落ち着けば、次に進むべき行動を見つけることが可能となるでしょう。 

治療中のメンタルヘルス 

治療が始まれば、身体的な辛さだけでなく、無力感や孤独感といったネガティブな感情と戦うことになります。この戦いを勝ち抜くためには、自分自身の感情を否定せずに受け入れることが大切です。また、専門家による心のケアも必要となります。

家族とのコミュニケーションの重要性 

家族とのコミュニケーションは、メンタルケアの一環で極めて重要な要素となります。家族は自分の体調変化に敏感で、時には自分自身よりも早く異変に気づくこともあります。また、家族からの支えは、不安な心を癒す強力な力となるでしょう。病気の状況を隠さず、きちんと伝えることで、心の負担を軽減することが出来ます。互いに気持ちを分かち合うことで、深い絆を育むことが出来るのです。

当院では大腸ポリープ治療後のサポートもしっかりと行います。
札幌の大通駅周辺で大腸カメラを検討している方は、大通り胃腸内科クリニックに受診を!
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